あまやどり文庫

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「新きもの作り方全書」

着物の本を30冊読む 02/30

「新きもの作り方全書」

1986/01/01 文化出版局 2,200円

大塚 末子:著

 

<メモ>

本を購入した順番としては、これが1冊目。

「全書」と銘打っているだけあって、基本の女性用長着(単衣、袷)から男性用や子供用、帯、羽織類、果てはワンピース着物(シングル巾とかダブル巾から作る)、ツーピース着物、作り帯まで一通り作り方が載っている。

着物以外については、型紙が付属しているわけではないけど型紙の引き方は載っているので、根性があれば本当にこれ1冊でなんでも仕立てられる。ただし小物類は載っていない。

将来的には自分で反物から作りたいと思っているのと、着物の形や組み立ての仕組みが知りたくて購入。今はこの本に載っている「防寒コート」とか作りたいなと思っている。

さらに着物の基礎知識としてカラー口絵や用語、布の材質や着物の種類etcまで載っているので、適当に本を買うよりも、自分で仕立てる意思の有無に関わらずただこの本を読み込むだけでかなりの知識が身につく。

 きもののすべてを網羅するには、何冊あっても足りないくらいですが、ここでは使いやすいことを考えて一冊にまとめましたので、あるいは不足する面もあるかとは思いますが、きものの常識から作り方、着つけまで、代表的なものはほとんと掲載したつもりです。座右の書として、末永く愛読していただければうれしく思います。

(はじめに より)

 

ただ、1986年出版というだけあって、掲載されている着物や帯の色合いや組み合わせは時代を如実に感じる。これはこれでとても素敵。

あと、割とガチでどうでもいいんだけど。

この本に載ってるモデルさんのうち、この人がうちのママンの若いころに激似なので見るたびにドキッとしてしまう(そして年代的にも合ってはいる)。いろんな意味で。

 

<学び>

基本的に裁縫テキストのようなものなので、個別に書くことはしない。

ので、この本に掲載されている作り方の一覧を参考程度に。

【大人物】

・女物長着 ひとえ/あわせ ・男物長着 ひとえ/あわせ

・女物ひとえ長じゅばん   ・男物ひとえ長じゅばん

・女物肌じゅばん      ・男物肌じゅばん

・ペチコート        ・男物半じゅばん

・女物羽織 ひとえ/あわせ ・男物羽織 あわせ/ひとえ

・留め袖          ・男袴

・女袴

【子供物】

・小裁ち長着 ひとえ/あわせ

・中裁ち長着(つまみおくみ裁ち) ひとえ/あわせ

・中裁ちひとえ長着(別おくみ前衿裁ち)

・小裁ち綿入れちゃんちゃんこ

・小裁ちあわせ袖なし被布

【赤ちゃん物】

・肌じゅばん

・産着

・胴着

・アンサンブル

【コート】

・あわせ半コート(道行き衿)

・雨ゴート(きもの衿)

・綿入れはんてん

【帯】

・細帯     ・腹あわせ帯

名古屋帯   ・袋帯

・丸帯     ・かがり帯

【新しい着物】

・ワンピースのきもの   ・ツーピースのきもの

・作り帯(おたいこ結び)    ・作り帯(末子結び)

・お末羽織        ・変わり茶羽織

・防寒コート(ハイネック)   ・ママコート

・もんぺ         ・じんべえ

 

あと、「柄のいろいろ」に載っていたこれら。

の風呂敷とか手ぬぐい欲しい。

*かまわぬ

*よきことぎく

この「よきことぎく」の菊は光琳菊ってことか。



<思うことと考えること>

帯地をリサイクルで買ったのがあるので、名古屋帯に仕立てられないかなぁと思っている。まだ思っているだけだけど。

和裁に必要な道具とかも載っているので、余裕が出てきたら揃えたいと思う。

でも今のところ洋裁の道具だけでなんとかなりそう。鯨尺だけ必要かな、と。

和裁の教本なので着物のかたちがどうなっているのかわかりやすい。

これで自分で裄のお直しが出来るようになるかなぁと考えていた(現実は厳しい)。

最近はYouTubeでお直しの仕方をアップしている人もいるので、それを参考に挑戦している。

時間がない。。。。

 

<次に読みたい本>

今のところ既に読んだ本をまずまとめているのだけど、Amazonを漂っていて見つけた本。

同じ大塚末子さんの本。Amazonのレビューをみると同様に教本系みたいだけど、こっちは「着物リメイクに役立つ」とのこと。

 

有職文様の図鑑があった。さすが平凡社。これは欲しい。